店舗や役職の垣根を越えて交流する社内コミュニティ「OASOBI」が、高いアクティブ率を誇る秘訣とは?
株式会社 グレースホールディングス
代表取締役 生垣友宏 様
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いい大人が真剣に遊ぶ ”遊び場”を作ること
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オンライン上でのコミュニケーションをきっかけにリアルでも人間関係を構築していく
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運営がスタッフを積極的に巻き込んでログインや投稿を促し高いアクティブ率を維持する
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実店舗で行っていた感謝カードを配り合う企画をデジタル化(対象外スタッフも参加出来るようにしたい)
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スタッフ間のコミュニケーションをより深めていきたい
効果
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店舗や役職の垣根を越えてスタッフ同士が関わりを持ち職場の活性化へ繋がる
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産休・育休中の人材や卒業してしまった元人材とも接点を継続的に持つことが可能になる
店舗を越えた社内交流の場は、産休・育休中スタッフにとどまらず、退職スタッフも参加するグレースホールディングスの社内コミュニティ「OASOBI」。対面のコミュニケーションだけではなく、リアルの職場とオンラインの両方でのコミュニティをうまく連動させることで、職場内活性化を実現しています。
OASOBIサイト立ち上げの経緯や、社内交流を活性化させるポイントを株式会社グレースホールディングス 代表取締役の生垣様に伺いました。
INDEX
いい大人が真剣に遊ぶ社内コミュニティ「OASOBI」
──まずはグレースホールディングス様の事業と、社内コミュニティ「OASOBI」について教えてください。
生垣様:当社はエステサロンの運営事業並びに美容機器の販売やメンテナンス、自社化粧品・サプリメントの販売・EC事業を展開しております。エステサロンではフェイシャル、痩身、目元などの分野で直営23店舗を運営しております。
当社の事業は接客業を中心としたサロン業が主でございます。私もサロンスタッフも、ご来店いただきましたお客様を更に美しく笑顔が輝く女性へと考える日々です。お客さまを幸せにするには、お客様と直接ふれ合うスタッフも幸せであることはとても大切だと考えます。
また、当社の組織図は「逆三角形」であると入社の際に私は必ず社員へ伝えております。三角形の一番上がお客様。次に現場スタッフ・役職スタッフ、そして一番下に代表である私を置くイメージです。この形はお客様の求めるものを下にどんどん落としていき、即時にフィードバックしたいという想いを形にしております。現場と本部がひとつの大きな三角になり、その中心で幸せな笑顔のスタッフがいる会社がグレースホールディングスでございます。
「OASOBI」という社内コミュニティは、オンライン上でスタッフ同士が交流できる場として運営しており、いい大人が真剣に遊ぶ “遊び場”として盛り上がっています。
──リアルの場での社内交流も活発に行われているということで、どのような取り組みなのか教えてください。
生垣様:繁忙期にお店を閉めて、全スタッフで遊ぶこともあるので少し変わった会社だと思われるかもしれません。バーベキューをしたり、屋形船でもんじゃ焼きを食べたり、遊園地に行ったり、運動会をしたりとスタッフ全員でレクリエーションを楽しんでいます。
就職すると会社中心の時間が増えていくものです。スタッフ各々が自分の人生を振り返った時に、当社での記憶は楽しいものが多いことは非常に重要だと考えております。それは当社がスタッフの人生と寄り添う会社であることを意味するからです。それ故に私は取り組みの一環として、社内イベントを多く開催しています。
サンキューカードのデジタル化で良い行動を見える化
──なぜオンライン上の社内コミュニティが必要だと考えましたか?
生垣様:コミュニティ導入以前から、スタッフ間でサンキューカードを送り合う取り組みをしておりました。これは契約やコンテスト入賞以外でも良いものを積極的に評価したいということからはじまりました。身近なものでは、「トイレ掃除をしてくれてありがとう」「お客様にウェルカムドリンクを出してくれてありがとう」などです。
本社と全店舗に投書箱を設置し、サンキューカードはそちらへ投函します。投函されたカードはスタッフ毎に届いた数を本部で集計した後は、本人へ届けられる流れになっていました。そこで、メッセージを手にしたスタッフは感謝の気持ちを受け取ります。
この時、素敵なメッセージを手にしていても、紙カードだとどうしても本人と差出人のみのやり取りで終わってしまいます。デジタル化をすれば置き場所がオンラインとなりますので、感謝に値する行動を見える化出来ると考えました。そんな中、出会ったのがcoorumです。
Asobicaの方は、皆さんとても面白い方で会話の中でも遊び心を感じました。私どものサイト名もAsobicaさんより更に遊びたいしラフでありたい想いもあって、そこから「OASOBI」という名前が派生したというのは、あながち嘘ではないです(笑)
Asobicaさんとならば、面白い取り組みが出来るパートナーになれると思っていますので、引き続き宜しくお願い致します。
──高いアクティブ率を誇っている秘訣を教えてください。
生垣様:運営スタッフが先頭を切って積極的に記事アップをしてくれているのはもちろんですが、書き込みをしてくれたスタッフへのフォローが凄いと思います。必ずリアクションコメントを書くというスタンスでいますね。
スタッフの中にはログインをしない方もいるのですが、これには運営もちょっとしたいたずらをしていました(笑)
運営側でアカウントのプロフィール写真を勝手に変更出来ることを確認した後に、ログイン率の高い実在スタッフに写真を変更してから、サイト内で「成りすましアカウント」が出ていると騒いでいましたね。成りすまされた側はサクラなので、分かっていて運営と一緒に騒いでいるので、ほんとに茶番ですね(笑)
ただ、凄いのは、その後スタッフ全員がサムネ画像を設置したことですね!運営が優秀ですね(笑)
リアルとオンラインコミュニティの世界を連動させて遊ぶことで、コミュニティへの興味が広がりログインしてくれるスタッフがかなり増えたと思います。
──運営にあたっては工数との勝負になると思いますが、御社はどのような体制で運用されていますか?
生垣様:マーケティング広告担当とクリエイティブ担当の2人に運営は任せています。2人には多くのプロジェクトを任せているので、工数はほとんど掛けられていないと聞いていますが、企画はマーケ担当で制作はクリエイティブ担当と作業を完全に分業して運用を進めてくれているようです。
他店舗のスタッフ、休職中、退職者とも繋がりつづけるコミュニティ
──産休・育休中の方、退職した方にもアカウントを付与している狙いを教えてください。
生垣様:産休・育休中の方はアクションを起こさなくても確実に見ていると思っているので、積極的な投稿がなくてもアカウントを付与しています。
当社では、退職スタッフの再雇用を歓迎しており、カムバック制度を設けております。運営が卒業社員にアカウントを敢えて付与した状態にしています。更に定期的にその方へメンションをし、意図的に交流に巻き込んでくれているので、社としては優秀な人材と繋がりを持った状態になっているのは有難いと感じています。
──コミュニティを運営していて印象に残っていることがあれば教えてください。
生垣様:アナログで行っていたサンキューカードがデジタル化し、他店スタッフがどんなことで感謝されているかが見えるようになりました。その結果、その場で終わる感謝の出来事を、直接は関係のない他店舗でも知ることになり「凄い」「優しい」と、2次称賛を受けていることが良いなと。 職場の雰囲気が良いですね!
普段お店では目立つタイプではないスタッフが、コミュニティの中では積極的に投稿してくれていて、リアルの職場でもその会話は続き、更に関係性が良くなっていると聞いています。コミュニティ内で付与できるバッジを、活動量に合わせてレベル10まで設定しているのですが、オープンから3ヶ月ですでにレベル7まで到達しているスタッフもおります。この盛り上がりは凄いと思っています。
一部のスタッフ間では、普段交流のないスタッフと距離を縮めるきっかけになっているようです。投稿の内容から好きな音楽が分かり、返信時にその歌のフレーズを入れて返ってきたレスが嬉しかったという声を店舗会議でも聞きました。さりげないやり取りと距離感も、大人の遊びだなと感じています。
仲間と切磋琢磨して成長し、本音で話し合える場所にしたい
──最後に今後の展望をお聞かせください。
生垣様:コミュニティを始めてまだ3ヶ月ですが、社員の投稿数が凄いことになっています。楽しんでいる社員の為にまだまだやりたい企画がたくさんあります。スタッフをファミリーだと思っているので、何年も共に成長していく仲間と切磋琢磨していく場所、本音で話し合える場所に「OASOBI」をしていきたいです。
また、組織を向上させる為には、少しぐらい言い争いをしても良いと思っています。いや、社員にはどんどん思っている事をさらけ出しながら「ああでもない、こうでもない」と言いあえる仲間であって欲しいですね。
コミュニティがきっかけで面白い化学反応が生まれてくれることに期待します。