CX(カスタマーエクスペリエンス)ツール5選!期待できる効果や事例も紹介

2024-08-21 2024-08-21 コラム

新しいCXツールの導入を検討しているものの、数あるツールの中で自社に合ったものがわからないこともあるでしょう。
本記事では、おすすめのCXツールや効果、選ぶポイントについて解説します。実際に活用した企業の事例も紹介していくのでCXを向上させたい方は参考にしてください。

CXとは

CXは「カスタマーエクスペリエンス(Customer Experience)」の略で、和訳すると「顧客体験」「顧客体験価値」という意味です。顧客が商品・サービスを利用する過程での体験全般や、企業に対する評価・印象を指します。

商品やサービスの質をはじめ、スタッフの対応の質や購入・利用のしやすさなど、多角的な要素が関わります。そのため、CXを向上させることは、LTVやビジネスの競争力を高めるために必要不可欠です。今まではサービスを享受するタイミングが重要という認識でしたが、CXを向上させるためには購買前から購買後に至るまで、一貫して満足できるサービスを提供し続ける必要があります。

CXについて正確に理解するために、CXと似た用語である「CS」や「UX」との違いについて解説します。

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CXとCSの違い

CSは「カスタマーサティスファクション(Customer Satisfaction)」の略で、顧客満足度を意味します。CXが全体的な体験の価値を感情的に示すのに対し、CSは具体的な商品やサービスに対する満足度を示します。

たとえば、「商品は使いやすいけど、スタッフの対応が不満」という場合、全体的な体験価値である「CX」は低くなりますが、商品のみに焦点を当てた「CS」は高くなるでしょう。

また、CSは顧客のトラブルや不満を解消する窓口の「カスタマーサポート」や、顧客に成功体験をしてもらう取り組みの「カスタマーサクセス」を示す場合もあります。場面によってCSの意味が変わることもあるため、CSをテーマに話し合う場合は、認識の一致を図っておくことが必要です。

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CXとUXの違い

UXは「ユーザーエクスペリエンス(User Experience)」で、自社商品やサービスを利用することで得られる体験を意味します。CXが商品・サービスの購入前後など複数のプロセスが顧客の体験価値に含まれるのに対し、UXは利用後に焦点を当てて評価することになります。

たとえば、スマートフォンの場合は使いやすさや持ち歩きやすさ、画質などがUXの要素に該当するでしょう。商品・サービスに関わる体験全体がUXにあたります。

また、UXと混同されやすい用語に「UI(User Interface)」もあります。たとえば、Webサイトのボタンの位置や文字の読みやすさなど、操作画面や機能面でユーザーが感じる要素です。UXが体験を全体的に評価するのに対し、UIは操作性・機能性を重視します。

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CXが重要視される理由

CXは、自社が提供する商品・サービスだけでなく、顧客の体験価値を高めることが競合他社との差別化や顧客ロイヤリティの向上などを図る上で重要とされています。

消費者にとっては、商品・サービスの機能や内容、価格だけではなく、利用することで得られる感動・満足感などの体験価値も重視されるためです。顧客が感動するような体験価値は、自社への共感・好意を生み、信頼関係の構築につながります。競争力を高めるためには、顧客が自社に対し愛着を感じ、ロイヤリティが向上するような体験価値の提供が不可欠です。

また、インターネットやモバイル端末の普及により、生活スタイルや価値観、行動などが大きく変化したことでもCXが注目されることとなりました。

とくにSNSは、顧客が口コミや自身の感動体験を情報発信する場で、自社ブランドの認知を広げるチャンスにもなります。CXが向上することで顧客の好意的な口コミや情報発信が増え、自社のブランド力向上につながるでしょう。

さらに、SNSの活用により企業と顧客をつなぐ接点も増えたことも、CXの重要性に大きく関係しています。

オンライン上で双方向のコミュニケーションがとりやすくなったことから、顧客のニーズや本音を把握しやすくなりました。精度の高い情報を収集して適切なアプローチがとりやすくなり、CXにより注目が集まっています。

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CXの向上で期待できる効果

CXの向上は、自社の事業を成長させるために重要な以下のような効果があります。

  • 顧客ロイヤリティ・ブランドイメージの向上
  • リピーターの獲得
  • 自社製品・サービスの認知拡大
  • 他社との差別化

市場環境の変化が激しい中、売上拡大や事業成長を継続させるためには、CX向上が不可欠です。ここからは、それぞれの効果について解説します。

顧客ロイヤリティ・ブランドイメージの向上

CXが向上すると顧客満足度が高まり、顧客ロイヤリティが向上します。顧客が企業への愛着や信頼を感じやすく、自社ブランドへの定着率が高まるためです。

ロイヤリティが向上することで、自社製品・サービスの長期的な利用や知人への紹介による新規顧客の獲得など、さまざまな効果を得られます。

また、CXの向上によって商品の価値や魅力を伝わりやすく、ブランドイメージの向上が期待できます。ブランドイメージが高まることで、既存顧客でも自社が扱う他の商品・サービスにも関心をもたれやすくなるでしょう。

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リピーターの獲得

CXが向上すると、商品・サービスだけでなく自社での体験価値そのものへの満足度が高まり、リピーターの獲得や自社のファン増加が期待できるでしょう。

たとえ購入した商品自体には満足していても、スタッフの接客態度やWebサイトの使い勝手が悪いと、CXは下がり再購入にはつながりにくくなります。

逆に、商品購入までのスムーズさやスタッフとの会話など体験価値に魅力を感じると、継続した利用につながるでしょう。

リピーターが増えることで顧客のLTVの向上や売上基盤が安定し、自社の成長が期待できます。

自社製品・サービスの認知拡大

CXが向上すると、既存顧客の好意的な口コミにより自社製品・サービスの認知拡大につながります。商品・サービスに関する満足度はもちろん、自社での感動した体験や印象に残っている体験は、他者に伝えたいという心理が働きやすくなるためです。

SNSが普及した近年は、商品・サービスの購入前に口コミや評価を確認した上で購入する消費者が多い傾向にあり、好意的な評価の多さが購入につながるでしょう。また、商品の購入を考えていない潜在的な顧客にも伝わりやすく、新規顧客の獲得につながる可能性が高まります。

自社を称賛する顧客が自発的に情報を発信するため、コストをかけず宣伝効果を得ることが可能です。

特にSNSでの投稿は拡散されやすく多くの人の目に留まるため、自社ブランドを幅広く知ってもらうための多くのチャンスになります。自社製品・サービスが幅広く認知されるほど、新規顧客も獲得しやすくなります。

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他社との差別化

商品・サービスだけでなく、ポジティブな顧客体験をしたことによってによって、独自の価値が高まり、競合他社との差別化ができます。

自社だからこそ生み出せる体験価値にこだわることで、機能性や価格以外の部分で顧客から選ばれる理由ができます。

他社で新しい商品や優れた商品が発売された場合にも、自社で体験できることに価値を感じていれば、乗り換えの防止につながります。他社と差別化することで顧客の離脱を防ぎ、自社の競合性を優位に保てるでしょう。

CX向上に役立てられるツールの種類

CXを向上するためには、さまざまなツールがあります。

  • CRM(顧客関係管理)
  • MA(マーケティングオートメーション)
  • ソーシャルリスニングツール
  • 問い合わせ管理システム
  • Web解析ツール
  • Web接客ツール
  • レコメンドエンジン
  • CDP・プライベートDMP
  • オンラインコミュニティ

自社の目的や課題に合ったCXツールを選ぶことで、効果的にCXを向上することに役立てられるでしょう。以下では、それぞれのCXツールの特徴やメリットについて解説します。

CRM(顧客関係管理)

CRM(顧客関係管理)は、顧客情報を管理するためのツールです。顧客の個人情報をはじめ、商品の購入履歴や問い合わせ・クレーム内容、コンタクト履歴など、詳細な状況の管理ができます。

これらの情報をデータベースに蓄積しておくことで、営業部門やカスタマーサポート部門に共有することで、顧客への対応力強化が可能です。

また、情報を分析することで見込み客や優良顧客など、個々に合わせたアプローチにもつながります。それぞれの顧客に最適な商品・サービスを紹介することで、CXの向上が期待できるでしょう。

MA(マーケティングオートメーション)

MA(マーケティングオートメーション)は、マーケティング活動に関わる業務を自動化できるツールです。集客からリード獲得、カスタマーサポートなど、段階に合わせた適切なタイミングで顧客にアプローチを行い、効率的なマーケティング活動が実施できます。

たとえば、ある条件に当てはまる顧客に対し、メルマガなどで目に留まってもらうよう、興味のありそうな情報を発信できます。顧客の購買意欲が高まる時期にタイミングよく情報提供できるため、売上の拡大に加えてCXの向上につながるでしょう。

また、マーケティング業務を自動化することで、担当者が見込み客一人ひとりに対して行う施策を効率的に実施できます。より多くの顧客に対してアプローチをかけられるため、業務を効率化しながら売上の拡大が期待できます。

ソーシャルリスニングツール

ソーシャルリスニングツールは、SNSやブログ、掲示板などのソーシャルメディアで発信された自社の情報を自動的に収集・分析し、マーケティング活動に活用するツールです。

SNS上での投稿やコメント、ハッシュタグなどを監視し、自社の商品・サービス、キャンペーンなどの評判を把握できます。

分析結果から顧客の率直な意見・感想を拾いやすいため、ターゲットを絞ったマーケティングや、商品・サービスの効率的な改善につながるでしょう。商品・サービス以外の部分も改善を繰り返すことで、CXの向上が期待できます。

また、自社の情報に限らず、消費者の関心ごとや新たなトレンドの早期発見が可能です。顧客のニーズに合った商品を先駆けて販売することも、CXの向上が期待できるでしょう。

さらに、自社のブランドイメージに影響を及ぼすような投稿を早めに発見し、対策を立てるなどリスク管理にも活用できます。自社のブランドイメージを守るためにも、ソーシャルリスニングツールは有効です。

問い合わせ管理システム

問い合わせ管理システムは、企業が顧客から受ける「問い合わせ」の管理業務を効率化するシステムです。

問い合わせへの対応や進捗状況の管理、タスク管理機能などの機能があります。顧客とのやり取りをログとして蓄積することで、同じような問い合わせに対するスムーズな対応につなげることも可能です。

電話やメール、SNSなど、複数のチャネルから受け付けている問い合わせ情報を集約できるため、管理を簡略化して担当者の業務負担の削減が可能です。

また、顧客に対しては漏れなく迅速な対応が実現でき、顧客満足度の向上につながります。担当者を明確する機能と合わせて活用すれば、担当者の属人化の防止も期待できるでしょう。

Web解析ツール

Web解析ツールは、自社のWebサイト内におけるユーザーの行動や、検索結果で表示されるWebサイトの順位などを可視化できるツールです。Webサイトへのアクセス数やユーザーの行動記録、ユーザーの属性などを蓄積して集計や分析ができます。

Web解析ツールを用いてデータを分析することで、閲覧数の多いページやアクセスの多いデバイスなど、Webサイトの利用状況の把握が可能です。顧客の動向を把握することをはじめ、マーケティング活動の効果検証にも役立つでしょう。

また、ページの読み込み速度や使いやすさなど、ユーザビリティに関わる課題を発見することもできます。とくに、オンライン予約を扱う企業の場合、WebサイトのユーザビリティはCXにも直結する要素です。Webサイトの分析や改善を繰り返すことで、CXの向上が期待できるでしょう。

Web接客ツール

Web接客ツールは、自社のWebサイトやアプリケーションを利用する顧客対して、店頭と同じような対応ができるツールです。

Webサイトを通して、顧客とのコミュニケーションをスムーズに行えます。たとえば、サイト上に表示されるチャットボットやチャットツールを活用することで、顧客からの質問への自動応答やカスタマイズした受け答えが可能です。

多くのシナリオの中からニーズに合わせた応答ができるため、Web上での顧客への正確な案内や、素早い問題解決につながるでしょう。

スムーズな問題解決やタイミングのよい商品・サービスの提案などから、CXの向上が期待できます。

レコメンドエンジン

レコメンドエンジンは、一定のルール上で、それぞれのユーザーの好みや関心に合わせた商品やコンテンツを表示するツールです。

ECサイトで表示される「おすすめ機能」がわかりやすい例です。ユーザーの閲覧や購入履歴などの情報を収集・分析することで、ユーザーに適した提案ができるため、販売促進効果につながります。

「おすすめの商品」をはじめ、閲覧履歴や同じ商品を買った人がほかに見ている商品など、さまざまな情報のかけ合わせで適切なコンテンツの表示が可能です。

ユーザーにとっては自身の求める商品を見つけやすいため、サイトの利便性の高さという点で評価されやすく、CXの向上が期待できるでしょう。

CDP・プライベートDMP

CDP・プライベートDMPは、自社で収集した多様なデータを統合し、分析できるプラットフォームです。

CDPでは社内で分散しているデータを収集することで、顧客情報などのあらゆる情報のつながりが可視化できます。そのため、定量データを元に顧客を深く理解した上で施策を実施することが可能です。

プライベートDMPは、収集したデータをもとに、広告のターゲティングの精度を改善し、デジタル広告を最適化できます。

CDPもプライベートDMPも、データを集めて統合するためのプラットフォームで、不特定多数の膨大な行動データの参照が可能です。

オンラインコミュニティ

オンラインコミュニティは共通の趣味や目標を持った人たちが集まるオンライン上のプラットフォームです。企業が運営するオンラインコミュニティは、顧客の意見やニーズの把握、ユーザー同士の交流などを目的に利用されています。コミュニティを活用することで、ロイヤル顧客の育成や潜在顧客の分析などを行い、顧客を正しく理解してCXの向上の施策につなげられるでしょう。

コミュニティが活性化することで顧客同士の結びつきも強くなり、新規顧客の獲得やLTVの向上も期待できます。

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CX向上に活用できるおすすめのツール5選

実際にCX向上に活用できるおすすめのツールには、以下のものがあります。

  • coorum
  • Zendesk
  • Zoho CRM Plus
  • 見える化エンジン
  • KARTE

それぞれのツールにおいて、料金体系や機能、強みのある領域は異なるため、自社に合ったものを選ぶことが大切です。ここからは、各ツールの特徴やメリットについて詳しく紹介します。

coorum

coorumは、コミュニティ運営による顧客データの蓄積・分析、ロイヤル顧客の育成などにより、顧客起点のマーケティングを支援するサービスです。

コミュニティ上でのコミュニケーション機能により、ユーザー調査やインサイトリサーチを行い、顧客のダイレクトな意見を収集できます。

また、顧客単位でのロイヤリティの推移分析や、VOCからロイヤル顧客の興味関心を分析できるため、個々の顧客に合わせた適切なアプローチも可能です。

さらに、コミュニティ上での顧客の声をもとにした企画・イベントを実施することで、顧客同士の交流や企業への愛着につながります。

顧客の声をもとに自社商品やサービスの改善を図ることはもちろん、デジタル上での接点を作ることが可能です。コミュニティ運営から顧客分析、販売促進などの多面的な取り組みにより、顧客の体験価値を高め、CXの向上につながることが期待できるでしょう。

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Zendesk

Zendeskはカスタマーサービスに特化したAIによる、一人ひとりに合わせた最適な顧客体験の提供を支援できるCXプラットフォームです。メッセージングやFAQ、データ保護、音声通話など、さまざまな機能に対応しています。

あらゆるやり取りにAIを活用するため、問い合わせ対応業務の自動化や、カスタマーサポート担当者の補助による業務効率の向上が期待できます。

また、サイトやアプリを訪問した顧客の行動や、問い合わせの対応歴などをリアルタイムに解析し、顧客のニーズに沿った返信で顧客の抱える問題をスムーズに解決することが可能です。

会話内容や顧客情報は統合型のワークスペースに集約し一元化され、すべてのチャネルにおいて顧客に合ったサービスが提供できます。

顧客への対応力を強化できるため、CXの向上に大きく貢献するでしょう。問い合わせ業務の効率化をしながらも、個々の顧客に合わせた対応に力を入れたい場合におすすめのツールです。

Zoho CRM Plus

Zoho CRM Plusは、営業・マーケティング・サポート業務などを幅広くサポートする統合パッケージです。CRMやMA、お問い合わせ管理、Web接客など、CXの向上に役立つサービスが集約されており、一貫した顧客体験の提供ができます。

また、メールや電話、SNS、Web接客など複数のチャネルで収集した顧客情報を一か所に集約して管理できるため、各部署で共有ができ、データ活用もしやすいでしょう。さまざまな接点において、CX向上のための効果的な施策が採り入れやすくなります。

基本的な機能はもちろん、自社のニーズに合わせて細部までカスタマイズできるため、自社に適した方法で活用できる点も魅力です。複数の部署において、CX向上に向けた施策を採り入れたい場合におすすめです。

見える化エンジン

見える化エンジンは、テキストマイニングによりSNSやアンケートなどで収集した顧客の声を活用し、顧客体験の可視化を支えるSaaS型ツールです。

幅広いデータソースを収集し顧客体験の可視化や、専門的な分析ができます。たとえば、「感情マップ」では、顧客の心理学に基づく感情軸ごとの特徴のワードを可視化することが可能です。

「CS評価マップ」や「NPS比較マップ」では、顧客満足度に関わる指標を集計・分析し、現状を把握できます。顧客の感情を理解して今後のサービス改善に活用することで、CXを高められるでしょう。

また、時期ごとの特徴的なキーワードを確認できる「変化モニタ」では、今後のトレンド予測ができます。顧客の心情やトレンドを細かく分析し、競争力を高めながらCX向上につなげたい場合におすすめです。

KARTE

KARTEは、顧客接点のデータを軸にWebやアプリ、広告配信の最適化、MAなどのパッケージを活用してCXを向上につなげるツールです。

ユーザー分析をはじめ、Web接客やカスタマージャーニー設計、FAQ・アンケートなど、多様な機能が搭載されており、顧客一人ひとりに合わせた体験を提供できます。

パッケージは自社の課題や目標に合わせて、単体での利用や複数の組み合わせた利用など、さまざまな方法で導入が可能です。自社のニーズに合わせて柔軟に利用開始できるため、無駄なく最大限にツールを活用できるでしょう。

導入サポートはもちろん、運用サポートやコンサルティングなど、効果を最大限に発揮するためのサポート体制が充実している点も魅力です。

CXツールを選ぶポイント

CXツールを選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。

  • 自社の課題や目的に適しているか検討する
  • かけられる費用をあらかじめ決める
  • デモ画面で使用感を確認する
  • サポートの対象範囲や内容を確認する

さまざまな種類のツールがありますが、導入しただけでは期待した効果が得られない可能性もあるため、自社に合ったツールを見極めることが大切です。ここからは、CXツールを選ぶポイントについて解説します。

自社の課題や目的に適しているか検討する

CXツールを選ぶ際は、自社の抱える課題や目的を明確にした上で、適切なツールを導入することが大切です。

自社のニーズに合った機能を搭載したツールを選ぶことで、効果を最大限に発揮できるでしょう。たとえば、Webサイトでの集客を強化したい場合は、Webでのマーケティングに役立つ「Web 接客ツール」や「Web解析ツール」の活用が効果的です。

課題や目的を明確にするためには、自社の現状や今後の方向性を把握し、必要な機能を洗い出す必要があります。現場に携わる社員へのヒアリングなどを通して、適切なツールを見極めましょう。

かけられる費用をあらかじめ決める

予算を大幅に上回らないよう、費用をあらかじめ決めておくことも大切です。ツールの導入には初期費用や月額料金、オプション機能などを合わせて支払うことになり、機能が多いほど利用料金も上がります。

あらかじめ費用を決めておくことで、追加料金として発生しがちなオプション機能や必要なプランの取捨選択ができるでしょう。長期的にツールを活用してCXの向上を達成するためには、無理のないコストで継続して利用することが大切です。

デモ画面で使用感を確認する

デモ画面でツールの操作性を確認すれば、ツールを効率的に使いCX向上に役立てられます。

ツールを導入しても操作が難しかったり、使用感が合わなかったりすると、生産性が低下して逆効果になる可能性もあるでしょう。導入にかかる手間やコストも、無駄になってしまいます。

そのため、業務に携わる社員が使いやすく、スムーズに運用できるツールを導入することが大切です。

CXツールの公式HPなどからデモ画面の使用ができることが多いため、検討しているツールは積極的に活用しましょう。CXツールを実際に使用する社員にも使用感を確認してもらうことで、安心して運用につなげられます。

サポートの対象範囲や内容を確認する

サポートの対象範囲や、サポート内容も把握しておきましょう。とくに初めてツールを導入する場合、初期設定や操作方法、活用方法などで、さまざまな疑問が発生する可能性があります。

サポート体制が充実していることで、素早く解決してスムーズな運用につなげられるでしょう。また、効果的な活用ができるようになるまで支援サービスがあると、短期間でツールを使いこなせるようになります。

トラブルの発生時においても、稼働時間や連絡手段、サポート方法など自社に合ったサポート体制であれば、安心して運用できるでしょう。データの統合、分析など活用方法が複雑なCXツールにおいて、サポート体制の充実性は選定する上で必要不可欠なポイントです。

ツールを活用してCXの向上につなげている事例

coorumの利用によりCXの向上につなげた事例を紹介します。

  • サッポロビール株式会社の事例
  • 京セラ株式会社の事例
  • ホノルルマラソン日本事務局の事例

CX向上につながるツールを効果的に利用することで、企業に対する顧客の愛着が深まったり、商品の認知度が向上したりするという結果につながっています。各事例の紹介を参考に、ツールの導入を検討してみましょう。

サッポロビール株式会社の事例

食品飲料メーカーのサッポロビール株式会社は、coorumを利用してヱビスビール好きなユーザーが集まるコミュニティ「ヱビスビアタウン」を運営。

ユーザーの意見収集はもちろん、ユーザー同士の自由な交流や担当者の考えや想いを伝える場として活用し、会員数は7万人まで成長しました。

ファンとブランドが直接つながる場が構築されているだけでなく、コミュニティの利用でキャンペーンを目的に集まったユーザーの定着や、新しい企画にもつながっています。

ファンと近い距離でコミュニケーションをとり、コミュニティやコラボイベントを盛り上げてCXが向上している事例です。

導入事例インタビューはこちら▼
ファンが集い語らう街「ヱビスビアタウン」で本音が聞ける理由と運用のポイント

京セラ株式会社の事例

京セラ株式会社は、耐久性や防水性に強みを持つスマートフォン「TORQUE」のファンコミュニティ「TORQUE STYLE」を運営しています。「TORQUEの仲間に出会える」をコンセプトに、コミュニティ内の声を反映した企画や情報発信をされています。

製品に関する不満や改善要望、改善に対するユーザーの反応など、ユーザーの声を起点とした社内でのコミュニケーションも生まれ、製品の質を高めることにもつながっています。

導入事例インタビューはこちら▼
コミュニティにメディアを集約してお客様との交流に注力。仲間に出会える「TORQUE STYLE」

ホノルルマラソン日本事務局の事例

ホノルルマラソンを開催するホノルルマラソン日本事務局は、オンラインコミュニティ「ホノルルマラソンOHANA」を運営しています。コミュニティへの書き込みやログイン回数に応じたポイント制度で熱量の可視化ができ、ユーザーのモチベーションにつながっているようです。

大会のメダルだけでなく、コミュニティへの貢献度が評価されることで、参加者が同士で盛り上がりイベントがより活性化することが期待されています。

導入事例インタビューはこちら▼
ファンのエンゲージメント及び顧客体験の向上を目指し、coorumを導入。コミュニティを通してユーザー同士がコミュニケーションを取ることで、熱量の伝播・ファンの拡大を目的とし、ホノルルマラソンOHANAを運営中。

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ロイヤル顧客プラットフォーム「coorum」をご導入いただいている企業のインタビューが一覧で見ることができます。なぜコミュニティを導入したのか、どういった課題があり、コミュニティを導入してどうたったのかを知ることができます。
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CXツールならcoorumがおすすめ

CXの向上は顧客の体験価値を高め、顧客ロイヤリティの向上や自社の認知度拡大など、さまざまな効果をもたらします。リピート顧客の増加や新規顧客の獲得により、自社の売上拡大にも大きく関わるでしょう。

CXツールを有効活用することで、効率よくCXの向上につなげることが可能です。CXツールを導入する際は、自社の抱える課題や目的を明確にした上で、ニーズに適したものを選ぶ必要があります。

coorumは、オンラインコミュニティの運営により、顧客の声の収集や分析、ユーザー同士や企業との交流などを通じてCXの向上が実現できます。良質な意見を集め、個々の顧客への理解を深めて施策につなげていくことで、LTVの向上や段階に応じたロイヤル顧客の育成が可能です。

コミュニティ運営を通し、質の高い顧客分析やロイヤル顧客の育成を行い、CX向上に役立てたい方はぜひご相談ください。

cxin

株式会社Asobica cxin編集部。
コミュニティやファンマーケティングに関するノウハウから、コミュニティの第一人者へのインタビュー記事などを発信。

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